第21回定期演奏会開演直前

第21回定期演奏会の御礼

まず最初に、第21回定期演奏会にご来場いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。

演奏会を開催するにあたり、各方面で多大なご尽力をいただいた関係者の皆様、ロマン派を中心としたご経験を武器に、最後の最後まで私たちを牽引してきてくださった一色先生、演奏面で力強いサポートしてくださった賛助の皆様にも、厚く御礼を申し上げます。

第21回定期演奏会開演直前
第21回定期演奏会開演直前

前回の定期演奏会が記念的な意味合いを含めて大曲を演奏したということもあり、今回は比較的小ぶりな作品を取り上げさせていただきました。中でもシューマンの交響曲第1番はアマチュアオーケストラの中でも最近取り上げるところが増えてきつつある程度で、どちらかというと”シブい”部類に入ります。

ただ、曲の中にはロマン派のエッセンスを多分に取り入れつつ、ウィーンの華やかな雰囲気が垣間見られたり、一方で一部にワーグナーやブルックナーを連想させるようなピースが隠されていたり、ブラームスが目指そうとしていたものの原点となり得る要素が含まれていたりと、実は「噛めば噛むほど味が出る」曲だったりします。

演奏会というのは一期一会なので、なかなか最初からそういったバックグタウンドを垣間見させてくれないのがまた、この曲の難しいところなのですが、その片鱗だけでも感じ取っていただけたのであれば幸いです。

中曲で取り上げた「カルメン」は、もう何もいうことはあるまいという名曲、且つ知名度ですが、フルートの華やかなソロやクラリネットとの掛け合い、夜想曲でのコンサートマスター渾身のソロはいかがだったでしょうか? 有名で耳ざわりが良いだけに、様々な場面で登場するソロ楽器の見せ場を楽しんでいただけ他のであれば、大変ありがたく思います。

これは私事なのですが、大学オケの先輩が送ってくださった言葉を忘れることができません。

“オーケストラっていうのはひとりではできないんだよ。みんなでやるからオーケストラなんだよ”

もう20年も前の話なので、一言一言の詳細までは記憶しきれていないのですが、これだけの年数が経過したにもかかわらず、アウトラインだけでも記憶しているということは、それだけ突き刺さる言葉だったんだと思っています。

市民オーケストラのあり方というのは千差万別ではありますが、最終的にはこの言葉の中に凝縮されてくるのだと思います。そしてそれが、演奏会という場で華ひらく、お客様にも楽しんでもらえて、自分たちも表現の場を持つことによってお互いに心が豊かになっていく、そういう場を、引き続き、今後の活動の中で見出していきたいと思います。

今後とも、ニュークレモナフィルハーモニーオーケストラを、よろしくお願いいたします。

一色先生がレシピを振りまいているところ

本番前最後の練習

早いもので、第21回定期演奏会も来週に迫ってきました。最後の練習です。

全ての曲を一通り通したんですが、ほぼほぼ通りました、ってことでいいのかな? しかしシューマンは難しいですね。何か掴み取れるようで、なかなか掴めないももどかしさというか、そんな感じの気持ちがします。

一色先生がレシピを振りまいているところ
一色先生がレシピを振りまいているところ

ただその中でも中の人が印象的だったのは、第3楽章のMolto vivaceの2番目の繰り返しの部分。これまでは割と音の粒をはっきりと出すように弾いていたのですが、一色先生からは突如柔らかめに弾くようにという指示が。なのであまり粒を立てずに音の長さ重視で弾くように変えてみたんですが、そうしたら景色が随分変わって見えるようになりました。なんというか、ウィーンの景色が目の前にふわっと広がったというか。

なかなか掴めない輪郭というのは、実はこういった何気ないパッセージやリズムといったパーツで構成されていて、一色先生は景色が見えるように一生懸命レシピを伝えてくれているのかもしれないと思いました。団員同士でもそれは同じで、他の人の音を聞いて、自分のアプローチを正しい方向に合わせて行くことで、それまでなんだかよくわからなかったものがわかるようになる、そういうものなのかもしれません。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんけどね。今更気付くなと。

でもまぁ、本番がモヤモヤのままよりも、景色が少しでも見える本番の方が楽しいですから。

一色先生のこれまでのご指導を信じて、いざ本番へ!

合宿が終わって復習中

春の強化合宿2017

昨年に比べると更新の頻度が確実に減ってしまっていて申し訳ありません。。。オケの方は順調に活動を続けていますよ!

さて、4/15(土)から4/16(日)にかけて、茨城県行方市にある「レイクエコー」で、毎年恒例の春の強化合宿を行ってきました。中の人は都合により4/15だけの参加だったのですが、第21回定期演奏会の曲を、普段の練習よりも時間をかけてじっくりと練習してきました。

合宿が終わって復習中
合宿が終わって復習中(合宿の内容とは直接関係がなくてゴメンなさい)

やはり社会人が団員のほとんどを占めており、普段の練習時間にはどうしても限りがあるので、こういうまとまったイベントを設けてガッツリと弾くと、今までぼんやりしていてよくわからなかった輪郭がだんだん見えてきたり、曲のディテールに特化して、疑問に思った点を一色先生や他のメンバーと確認したり相談したり共有したりすることができるのがとてもいいですね。

4/15は合奏練習の枠の中で、行きつ戻りつしつつ、押さえておかなければいけないところを反復したり、各テーマを徐々に連結しながら全体のイメージを固めていったり、いろいろなアプローチで合奏を進めてきました。この合宿でだいぶ色々見えてきた団員も多かったのではないでしょうか?

年度またぎで色々私的にバタバタしていたメンバーも徐々に落ち着いてきて、本番に向かって一つステップを踏むことができたのではないかと思います。本番まであと2ヶ月と少し。さらにエンジンをかけていきたいですね。

第21回定期演奏会の日程が決まりました

お待たせいたしました。当団の第21回定期演奏会の日程が決まりました。

  • 日時 : 2017年6月25日 昼公演
  • 会場 : 香取市小見川市民センター「いぶき館」 多目的ホール
  • 曲目 :
    • Robert Schumann : 交響曲第1番 イ長調 作品38 「春」
    • George Bizet : 劇音楽「カルメン」第1組曲・第2組曲より抜粋
    • Wolfgang Amadeus Mozart : 「コジ・ファン・トゥッテ」序曲 K.588
  • 指揮 : 一色 知希

開場、開演時刻、チケットの発売時期等、詳細については追って「最新演奏会情報」にて告知をしてまいります。

日程が確定したことで、マイルストーンに向けて練習にも加速度がついていくかと思います。どの曲もいい感じのヴォリュームですからね。やり甲斐もあるってもんです。

引き続き、第21回定期演奏会に向けて、練習に励んでまいります。

シューマン 交響曲第1番のスコアリーディング中

2017年の幕開けによせて

Wir wünschten dir viel Glück für dein neues Lebensjahr!

新年、あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年に引き続き、第21回定期演奏会への準備が着々と進んでおります。日程につきましても現在最終の調整を行なっている段階で、この先そう遠くない時期には詳細をお知らせできるかと思います。

三尺玉くらいの大きな花火を打ち上げた後の第21回なので、実は花火の打ち上げ方がとても肝心な演奏会になるのではないかと思っております。間違っても四尺玉を入れたはずなのに、点火せずに終了、などということがないように、団員一同、それぞれの時間の制約とうまく折り合いをつけながら、ちゃんと綺麗な花火が打ち上がるように、練習に力を注いでいく所存です。

最後に、新年だし、ということで、滅多に貼らない動画を貼り付けてみようと思います。

Maurice Ravelの「Boléro」。ゲルギエフ指揮、演奏はロンドン交響楽団。

曲が進んでいくにつれて熱を帯びていくオーケストラのメンバーの表情の変化がよく捉えられていて、立ち振舞いの違いはあれども、演奏を楽しんでいるところに、こういう風に楽しく弾けたらいいなぁ、弾けるようになりたいなぁ、という気持ちにさせてくれます。

せっかく音楽をやっているんだから、楽しくないとね。

ロンドン交響楽団の演奏には足元にも及びませんが、私たちだからこそできる、楽しい音楽を、皆様にお届けできればいいなと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

第20回記念定期演奏会、開演直前

2016年を振り返って

中の人の怠惰により、約半年間も更新をせず、大変失礼いたしました。。。このまま2017年を迎えるのもなんだかなぁ、と思いますので、2016年を振り返ってみたいと思います。

第20回記念定期演奏会、開演直前
第20回記念定期演奏会、開演直前

何と言っても、「第20回記念定期演奏会」でしょう。独奏者に實川風さんをお迎えし、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 作品18、そして、ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98を演奏するという、これまでの当団のプログラムからはちょっと背伸びをした大きなプログラムに挑みました。

練習を重ねていく中で、見える部分も見えない部分も含めて様々な苦労がありましたが、結果として多くの方からの反響をいただき、また演奏をする私たち自身も大きな果実を手にすることができたということは、とても大きな喜びだったと思います。

また、様々な世代の、様々なバックグラウンドを持つ仲間が少しずつ増えてきたというのも特筆に値すべきことだと思います。

やはりオーケストラというのは一人でできるものではないですから、同じ演奏の機会を共に分かち合うことのできる仲間が増えるというのは、とても嬉しいことです。

この輪が少しずつ大きくなり、千葉県東総地域で唯一のアマチュアオーケストラとして、堅実な活動をしている根っこを、さらに強固なものにしていくことができればなと思います。

これからも、地域の皆様と共に、一歩一歩、着実に。

Webサイトをご覧になっている皆様、その他、毎回の演奏会を楽しみにしてくださる皆様、まだまだ多くはない団員をいつも助けてくださる賛助の皆様、そして、代表の太田郁代先生、指揮者の一色知希先生。皆様の多大なるご支援と応援、心から感謝すると共に、今後とも引き続きのご愛顧を、心よりお願い申し上げます。

— 2016年12月31日、Starbucks Coffee ミーナ津田沼店のテラス席にて。

一色先生、春の歌を書くの図

第1回目の合奏練習

第21回定期演奏会に向けて、シューマンの交響曲第1番の練習が始まりました。

各パート初めての音合わせを行いました。また、第1楽章の序奏出だしにアドルフ・ベドガーの詩を歌詞にして振ってみました。

一色先生、春の歌を書くの図
一色先生、春の歌を書くの図

O wende, wende deinen Lauf Im Tale blüht der Frühling auf!
O ja der Frühling auf!

ほんの少しですが、曲のイメージが見えました。

この曲の副題でもある「春」といえば、色々なものが連想されますね。
新緑、開花、暖かな陽気、スギ花粉(汗)などなど。これらがたくさんの楽器の音になって次々と飛び出します。

新しいシーズンがこれで正式に始まりました。また一歩一歩頑張っていきたいと思います。

シューマン 交響曲第1番のスコアリーディング中

第21回定期演奏会のメイン曲が決まりました

前回の更新から期間が空いていました。ご無沙汰しております。

第20回定期演奏会終了後、しばしの充電期間に入っておりますが、その間にも団員は他のオーケストラの賛助に参加したり、他のオーケストラの演奏会を聴きにいったりと、充電期間らしい過ごし方をしております。

とはいえ、既に次回、第21回定期演奏会に向けても少しずつ起動をしています。まず手始めに、メインの曲が決まりましたのでお知らせいたします。

  • Roert Schumann : 交響曲第1番 変ロ長調 作品38 「春」
シューマン 交響曲第1番のスコアリーディング中
シューマン 交響曲第1番のスコアリーディング中

当団でメインにシューマンの作品を取り上げるのは、過去の演奏資料を紐解く限りでは初めてとなります。一区切りがついた上での、新しいチャレンジでもあります。

ブラームスが憧れを抱いていたクララの旦那さんである彼の作品を取り上げるというのは、なんとなく因縁(?)めいたものを感じますね。。。とはいえ、ベートーヴェンとブラームスというドイツロマン派の二代巨匠の橋渡しとして重要な役割を担っている彼の作品を弾く機会に恵まれて、ワクワク。また一色先生らしい解釈によって、魔法の杖からどんな音楽が紡ぎ出されるのか、ドキドキ。

合奏は7月後半から再開されます。それまでに、全体の輪郭はつかめるようにさらっておきたいですね。

第20回記念定期演奏会、開演直前

第20回記念定期演奏会の御礼

まず最初に、第20回記念定期演奏会にご来場いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。

今回は旭市出身のピアニスト、實川風さんをソリストとしてお迎えしてのラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番をはじめ、メインのブラームス 交響曲第4番と、これまでよりもちょっと背伸びしたプログラムに加えて、クレモナストリングスの皆さんを交えて2曲演奏するなど、盛りだくさんの内容となりました。

演奏会を開催するにあたり、各方面で多大なご尽力をいただいた関係者の皆様、粘り強く熱い指導をしてくださる指揮者の一色先生、演奏面で力強いサポートしてくださった賛助の皆様にも、厚く御礼を申し上げます。

實川さんと共に演奏したラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番は、

「幸せだった」

それ以上の言葉が見つかりません。ご来場いただいた皆様も、實川さんの持つ技巧的、表現的な素晴らしさを感じたのではないでしょうか。鍵盤を前にした實川さんの表情が、本当に活き活きとしていて楽しそうだったのが何よりの証拠だったと思います。私事を申し上げて大変恐縮なのですが、涙腺をじわじわさせながら演奏したのは、もう十数年振りの出来事だったのではないかと思います(神経が単純なんです)。他の団員も同じように、實川さんと本番の舞台で共演することの幸せを感じたのではないかと思います。

そしてブラームス 交響曲第4番、この曲の難しさは、ブラームスの交響曲に触れたことのある人であれば誰もが共通の認識を持つのではないかと思います。本当に難しかった。けれどもそこを乗り越えて、ひとつの「かたち」に持っていくことができたというのも、また幸せなことでした。

願わくば、ブラームス ハンガリー舞曲 第5番とブリテン シンプル・シンフォニー 第1楽章を一緒に演奏したクレモナストリングスの皆さんの誰かが、そのエッセンスの一雫でも感じ取ってくれて、将来はオーケストラの演奏を一緒にやってみたい、という思いを抱いてくれたとしたら、それも幸せなことかと思います。

そこから先の、お聴きになられた皆様のご感想は、丸投げではないですが、感じられたことそのままにお任せしたいと思います。もしもブログやSNSなどのアカウントをお持ちの方がいらっしゃいましたら、自由に共有していただければと思います。

第20回定期演奏会、開演直前
第20回記念定期演奏会、開演直前

クラシック音楽というジャンルは、これまでの時代の流れの中で様々な目的に用いられてきました。神様を讃えるために捧げられたり、時の君主へ献上されたり、貴族の宴席のために作られたり、時には政治体制の要請によって作られたり。

それから数百年、数十年。

音楽は地位や世代に関係なく、平等に聴いたり奏でたり、同じ空気を共有する場をもたらしてくれるようになりました。前回の投稿でも「楽しい音楽の時間」という引用をしましたが、ただ楽しいというだけではなく、その場にいた全ての人にとって何かしらの意味をもたらしてくれるという「楽しい音楽の時間」を、共有できるようになりました。

千葉県北東部や茨城県南部を中心とした地域でも、太田先生や勝又先生を初めとする先人たちのご尽力により、ひとつひとつこの場を積み重ねることができ、そして2016年5月29日、20個目の足跡を残すことができました。

けれども足跡はそこで途切れることはありません。次の一歩が始まろうとしています。先人たちの思いと共に、団員一同、より良い音楽を奏でることができるように、精進を重ねてまいります。

今後とも、ニュークレモナフィルハーモニーオーケストラを、よろしくお願いいたします。

某練習場所のピアノ

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 4回目のピアノ合わせ

おそらく、ゲネプロから本番当日まではワチャワチャしていると思うので、本番前の最後のレポートになると思います。

實川風さんとの最後のピアノ合わせでした。

もう正直、何をレポートすれば良いのやら。回数を重ねるごとに進化する實川さんの素晴らしさにびっくりするやら感服するやら。

某練習場所のピアノ
某練習場所のピアノ

ただこれだけは確実に言えることですが、第2楽章のAdagio sostenuto.での短い再現部を経てrit.がかかった後、a tempoに戻った瞬間からの15小節間(スコアをお持ちの方は27番と言えば通じるでしょう)は、本当に美しい風景が広がりました。Vnの長く緩やかな旋律、低弦の通奏低音、花を添えるFlとClの生き生きとした3連符、そして、何よりそれらを牽引していく實川さんの表現力の豊かさと力強さと懐の深さと。

それから第3楽章、Agitato.でまず仕掛けがかかり、實川さんの見事なCadenzaでさらに仕掛けられた後の、Maestoso.のスパーク! あれをスパークと言わずして何というべきか。

一色先生曰く、

「こんなのチャイコフスキーだったら絶対書けないよ」

と。

實川さんのピアノの技術的な素晴らしさは、もう「みなまで言うな」だと思います。第1楽章の「鐘」の引用が、全てを物語ってくれるはずです。

最後のブラームスの合奏
最後のブラームスの合奏

あとちょっとだけブラームス 交響曲第4番のお話も。「ラフマニノフ脳」から「ブラームス脳」に切り替えるのって、大変ですね。本当に大変だ。そこを一色先生は綺麗にコントロールしてくれています。第3楽章のコントロールっぷり、さすがです。

どんな曲だろうがとても難しいし、けれどもそのあたりを一色先生や、エキストラさんや、団員・団友や、みんなでなんやらかんやらするところが、楽しい。その楽しさを實川さんとともにラフマニノフで共有する機会に、幸いにも恵まれることができ、ブラームスはブラームスで、やはり表現する機会に恵まれると。

さあ、行きますか。

楽しい音楽の時間です、

もうすぐ。