2016年の幕開けに寄せて

Wir wünschten dir viel Glück für dein neues Lebensjahr!

新年おめでとうございます。

2015年は、私たちにとっては音楽面ではヴェートーヴェン 交響曲第5番を、一色先生の新たなる解釈に則りながらも、クラシック音楽の中でも最もポピュラーな、ある意味原点に立ち返った年でありました。それから新曲の練習が始まり、少しづつ新しい仲間が増えて団員の充実を図ることができ、またオケとしての足場が少し固まってきたかなと思います。

広報分野でも、練習の光景をありのままにお伝えするというような形式でのWebサイト更新スタイルを初めて導入し、練習のライブ感が少しでもお伝えできていればいいのかなということを感じております。

今年2016年は、オケの中でも人気が比較的高く、そして難易度としても決して低くはないブラームス 交響曲第4番と、若手実力派ピアニストである實川 風さんをピアニストとしてお招きするラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番を取り上げることになりました。どの曲もそれぞれにヨーロッパの素晴らしい情景や作曲家の想いの詰まった良曲です。5月29日の定期演奏会で披露できることを目指して、新年以降も引き続き、練習に励んでいく所存です。

ほとんどの団員が居住している地域は、まさに巷でいうところの「イオン文化」が根付いているところではあるものの、東関東道を利用した高速バス網が充実しているおかげで、高速バスに乗って都心まで出れば、サントリーホールや東京文化会館でのプロオーケストラの演奏会を聴いて最終のバスで帰ってこられる、つまり、その気になれば東京都心でのクラシック音楽を中心とした文化活動を享受できるという立場にはあるわけです。圏央道の大栄JCT〜つくばJCTまでの開通も、文化的な感度が高いつくば研究学園都市や、水戸芸術館のある水戸へのアクセスという意味では大きな効果をもたらす可能性もあります。

しかしその一方で活動地域に目を向けてみると、クラシック音楽を中心とした文化活動の立ち位置というものが、感覚的にちょっと異なる部分も持っているというのもまた事実です。立ち位置そのものが、アマチュアオケや学生オケに関していえば、首都圏、厳密に言えば都心から概ね40km圏内とは必ずしも全く同じ条件であるとは限りませんので。

そういう中で、オケの設立趣旨にも書かれている「地域の音楽文化の交流と発展に貢献しながら」という点について、例えば演奏を通じて、近隣高校の吹奏楽部の子たちが、私たちの演奏を聴いて、卒業して大学に通ったら大学オケに入るんだ、とか、大学卒業したら楽器を続けるためにもオケで演奏してみたい、というような、若い方に対しての好循環というか、きっかけを与えられる場を提供できれば、それだけでも演奏と並んで十分に意義のあるものと考えています。つまり、機会創出です。それが私たちができる「貢献」なのではないかと思います。千葉県東部で唯一の組織化されたアマチュアオーケストラであるという自負も当然あります。

だからこそ、まだまだ未熟な当オケではありますが、若い方の演奏会への来場の促進や、願わくば団員としての活動にもできるだけ門戸を開いていくことができればと考えています。

また、2016年も練習を重ねていく段階で、内面的にも外面的にも様々な変化があると思います。その変化に対して守りに入ることなく、柔軟にそれを享受しながら、まずは記念すべき次回演奏会を成功させ、さらに次のステージへ向けて、進化を遂げられてゆければよいなと感じます。

これからも練習の都度ごとの更新は続けていく所存で、その中で、ニュークレモナフィルハーモニーオーケストラの成長の片鱗を見守っていただき、願わくば、第20回定期演奏会に足を運んでいただくきっかけになっていただければということを願います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。