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一色先生がレシピを振りまいているところ

本番前最後の練習

早いもので、第21回定期演奏会も来週に迫ってきました。最後の練習です。

全ての曲を一通り通したんですが、ほぼほぼ通りました、ってことでいいのかな? しかしシューマンは難しいですね。何か掴み取れるようで、なかなか掴めないももどかしさというか、そんな感じの気持ちがします。

一色先生がレシピを振りまいているところ
一色先生がレシピを振りまいているところ

ただその中でも中の人が印象的だったのは、第3楽章のMolto vivaceの2番目の繰り返しの部分。これまでは割と音の粒をはっきりと出すように弾いていたのですが、一色先生からは突如柔らかめに弾くようにという指示が。なのであまり粒を立てずに音の長さ重視で弾くように変えてみたんですが、そうしたら景色が随分変わって見えるようになりました。なんというか、ウィーンの景色が目の前にふわっと広がったというか。

なかなか掴めない輪郭というのは、実はこういった何気ないパッセージやリズムといったパーツで構成されていて、一色先生は景色が見えるように一生懸命レシピを伝えてくれているのかもしれないと思いました。団員同士でもそれは同じで、他の人の音を聞いて、自分のアプローチを正しい方向に合わせて行くことで、それまでなんだかよくわからなかったものがわかるようになる、そういうものなのかもしれません。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんけどね。今更気付くなと。

でもまぁ、本番がモヤモヤのままよりも、景色が少しでも見える本番の方が楽しいですから。

一色先生のこれまでのご指導を信じて、いざ本番へ!

一色先生、春の歌を書くの図

第1回目の合奏練習

第21回定期演奏会に向けて、シューマンの交響曲第1番の練習が始まりました。

各パート初めての音合わせを行いました。また、第1楽章の序奏出だしにアドルフ・ベドガーの詩を歌詞にして振ってみました。

一色先生、春の歌を書くの図
一色先生、春の歌を書くの図

O wende, wende deinen Lauf Im Tale blüht der Frühling auf!
O ja der Frühling auf!

ほんの少しですが、曲のイメージが見えました。

この曲の副題でもある「春」といえば、色々なものが連想されますね。
新緑、開花、暖かな陽気、スギ花粉(汗)などなど。これらがたくさんの楽器の音になって次々と飛び出します。

新しいシーズンがこれで正式に始まりました。また一歩一歩頑張っていきたいと思います。

某練習場所のピアノ

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 4回目のピアノ合わせ

おそらく、ゲネプロから本番当日まではワチャワチャしていると思うので、本番前の最後のレポートになると思います。

實川風さんとの最後のピアノ合わせでした。

もう正直、何をレポートすれば良いのやら。回数を重ねるごとに進化する實川さんの素晴らしさにびっくりするやら感服するやら。

某練習場所のピアノ
某練習場所のピアノ

ただこれだけは確実に言えることですが、第2楽章のAdagio sostenuto.での短い再現部を経てrit.がかかった後、a tempoに戻った瞬間からの15小節間(スコアをお持ちの方は27番と言えば通じるでしょう)は、本当に美しい風景が広がりました。Vnの長く緩やかな旋律、低弦の通奏低音、花を添えるFlとClの生き生きとした3連符、そして、何よりそれらを牽引していく實川さんの表現力の豊かさと力強さと懐の深さと。

それから第3楽章、Agitato.でまず仕掛けがかかり、實川さんの見事なCadenzaでさらに仕掛けられた後の、Maestoso.のスパーク! あれをスパークと言わずして何というべきか。

一色先生曰く、

「こんなのチャイコフスキーだったら絶対書けないよ」

と。

實川さんのピアノの技術的な素晴らしさは、もう「みなまで言うな」だと思います。第1楽章の「鐘」の引用が、全てを物語ってくれるはずです。

最後のブラームスの合奏
最後のブラームスの合奏

あとちょっとだけブラームス 交響曲第4番のお話も。「ラフマニノフ脳」から「ブラームス脳」に切り替えるのって、大変ですね。本当に大変だ。そこを一色先生は綺麗にコントロールしてくれています。第3楽章のコントロールっぷり、さすがです。

どんな曲だろうがとても難しいし、けれどもそのあたりを一色先生や、エキストラさんや、団員・団友や、みんなでなんやらかんやらするところが、楽しい。その楽しさを實川さんとともにラフマニノフで共有する機会に、幸いにも恵まれることができ、ブラームスはブラームスで、やはり表現する機会に恵まれると。

さあ、行きますか。

楽しい音楽の時間です、

もうすぐ。

クレモナストリングスとの合わせでの一幕

16回目の合奏

春合宿から少し更新が滞ってしまいました。

春合宿以降、練習間隔が週次に変わり、そのまま演奏会まで突っ走ります。今日は週次に移行してからの2回目の練習でした。まず最初にラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番を流し、それからブラームス 交響曲第4番の第1楽章と第2楽章へ。

ブラ4は、少しずつ歯車が噛み合ってきたような感じでしょうか。各々のテンションんの粒が出揃ってきた感があります。第1楽章は主題ごとにい歌うべきポイントが定まってきましたし、第2楽章は、一色先生の「好きだ好きだ」ポイントから「好き好き好き」ポイントへ移行する部分など、新しく見えてきたものがたくさんありました。この調子で、ぐんぐんと波に乗っていくことができればと思います。

クレモナストリングスとの合わせでの一幕
クレモナストリングスとの合わせでの一幕

練習の最後約1時間弱は、クレモナストリングスの生徒たちを交えての練習になりました。オケとは初合わせになります。現在最新演奏会情報では2曲のみプログラムをお知らせしていたのですが、もう数曲加わります。詳細については別途お知らせします。

その練習の中での一色先生と、クレモナストリングスの生徒さんとの間で面白いやり取りがありました。ブラームス ハンガリー舞曲第5番の第2主題(練習番号A)をわーっと弾いた後に、テンポとアーティキュレーションが一瞬ぐっと落ちるのはご存知かと思います。先生から生徒さんに「ここってどういうイメージがする? 暗い感じになるのはどうしてだろう?」という問いかけがあったのですが、それに対する生徒さんの答えは「お母さんに怒られてしょんぼりしている感じ」と。

これがもしも大人だったら、「これが叶わぬ恋だとわかった時の悲壮感」とかになるのかもしれませんが、ある意味子供らしい視点というか、ああ、面白い視点だなと思いました。

曲の解釈なんて千差万別。それが正しいのか正しくないのかなんて、正直正解があったら誰も合奏では苦労しないわけで。もちろん、先生とその解釈や感覚を共有していくってのも合奏での大事なポイントではあるのですが、それよりも自分の弾いているフレーズや主題から、何らかのインスピレーションを得るのって、やっぱり面白いことだし、大事なんだなということを改めて感じました。

クレモナストリングスの生徒さん、今日の合奏お疲れ様でした。引き続き、本番に向けて一緒に頑張っていきましょう!

14回目の合奏

14回目の合奏

気がつけば第20回記念定期演奏会まで、もう2か月と少しまで迫ってきました。ラフマニノフもブラームスも同じように心血を注いではいかなくてはね、ということで、今回の合奏は、前半でラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番を返し、後半では当初の予定を少し変更して、ブラームス 交響曲第4番の第1楽章と第2楽章を練習しました。

14回目の合奏
14回目の合奏

ラフマニノフの方は、次回のピアノ合わせも意識しつつ、オーケストラがイニシアティヴをとらなければいけないフレーズを中心に返していきました。休憩時間中には、ピアノを登場させ、キーとなるパートがピアノに合わせて、どのように質感を出せばいいのかをおさらいしてみたり。だんだんとディテールに迫ってきました。

後半のブラームスは、第1楽章、第2楽章とも、それぞれの主題が持つイメージを、具体的にどのような奏法で表現するかを中心に練習しました。一色先生曰く、「クララ・シューマンとの思い出が詰まった、背表紙が黄色くなりかけているアルバムのページをめくっていく毎に様々な物語が展開していくようなイメージを再現したい」とのこと。なのであまりブラームスの持つ硬質感よりも、もう少し柔らかなイメージを前面に出していきたいそうです。さて、先生の持つイメージにどれだけ近づけることができるでしょうか。他にも合奏の様々な場所で「一色節」が聞けるようになりました。それも一歩前進の証なのではないかと思います。

そうそう、第2楽章の中で一色先生、こんなお話をされていました。主題はホルンから始まってそれがオーボエに伝播し、フルートへと繋がっていわけですが、ブラームスはウィーンで演奏をするときも、敢えて北ドイツのホルン奏者を連れて行ったそうです。北ドイツの、少しくすんだ感じの音色の方が良いんだと。当時は同じ楽器でも、地域によって音色が異なっていたそうです。そのくすんだ響きをブラームスは好んでおり、それをちょっと意識してほしいと。第2楽章はフリギア調の不思議な調性を持っていますが、ホルンの音色にも、この楽章が持つ意味のヒントがあるのかもしれません。

ここからちょっとだけ私的なお話を。

この練習の前日に、映画「ちはやふる -上の句-」を観ました。一見するとオケの話とは全然関係ないように思えますが、この映画の中で、いつの間にか置き忘れていたかもしれないものを思い出しました。映画のストーリーとは目指す対象は違いますが、目指す目的はどこか似ているんですよね。

私たちはアマチュアオーケストラです。でも何かのきっかけを通じて少しでも良い何かを目指していくという点では、共通項が存在します。そこに向かってどうやって純粋に貪欲に取り組んでいくか。あ、それって、ちょっと忘れていなかったっけなぁ? ということを思い出したのでした。

アマチュアなのだから、アマチュアらしく、そこはブレずに。メンバーのバックグラウンドには様々な違いがありますが、自分たちの演奏をより良くするために、何をすればいいんだろうか、ということをちょっと考えると、いつもの合奏が少し変わってくるかもしれない、ということを、合うようでなかなか合わない、第2楽章の1st Vnの旋律を聴きながらのpizzicatoと格闘をしつつ、思ったのでした。

お目汚し、失礼しました。来週からはまた普通の練習レポートに戻ります、多分。

13回目の合奏練習

13回目の合奏

ソリストとの第1回ピアノ合わせの練習を終え、前々回からぬか漬けにしておいたブラ4を掘り起こし、練習を再開しました。

さて芳しい香りはするのでしょうか。

細かい指導に加え、曲のイメージにも触れながら練習しました。

13回目の合奏練習
13回目の合奏練習

第1楽章主題「暗い」というより「寒い」=ブラームスが貧しかった時代、ハンブルクの寒空の中、家々の窓から漏れ出ている光(Vn)、次に出てくるHrは温かみのある暖炉の明かりをイメージして。

抑揚のつけ方に関しては、レガートの頭がテヌートになっていて、必ずそのあとディミネンドになっている。つまりテヌートとディミネンドがセットになっていると考えていくとうまく歌えるという感じになっています。

次回、ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番とブラームス 交響曲4番の第2楽章・第3楽章から練習していきます。

12回目の合奏練習の様子

12回目の合奏

演奏会に向けての練習も、徐々に佳境に入りつつあります。その中でも大きなマイルストーンとなるのは、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番のピアノ合わせ。これが次回の練習で控えているのです。楽しみなような、怖いような。

そういうわけで、今回の合奏では練習する曲目をラフマニノフ1本に絞り込みました。

12回目の合奏練習の様子
12回目の合奏練習の様子

最初は各楽章の練習番号ごとに区切りながら丁寧に。フレーズごとのテンポ感やアーティキュレーションはもちろんのこと、パートによってはキーとなるフレーズの音程まで再確認。ラフマニノフは場面ごとに全体的なテンポ感が大きく変わりますから、そういう部分には特に念を入れました。特に音量が小さくなる部分に関してはテンポが緩みがちになるので、そこできちんとテンポをKeepすることをよく求められました。第3楽章の色々ややこしい部分、特に練習番号38番前後は、もう譜面のディテールを読まなくてもパート毎に必要なパッセージが弾けるようにして欲しいとのこと。

そして練習の最後の30分を利用して、全楽章を止めずに通しました。第2楽章と第3楽章の間はattaccaで進めるそうです。さすがに通しではみんな、良い緊張感と集中力が出ていたように思います。その感覚が今後の合奏でもたくさん見られると、さらに充実してくるのではないかと思います。

独奏あっての協奏曲ですから、オケは原則として独奏につけるわけですが、独奏者の1小節はその長さが小節により異なることが多いので、きちんとその感覚を意識して、素早く対応できるようにしましょうというのが一色先生からの、ピアノ合わせを直前に控えての明確なリクエストでした。当たり前といえば当たり前なのですが、今回ばかりは初対面な独奏者との合わせになるわけですから、正直どういう流れになるかわかりませんし、そういう当たり前なことこそ、意識して臨まなければいけないですね。

さて、次回はどんな練習になるでしょうか? お楽しみに。

10回目の合奏練習

10回目の合奏

改めまして、新年明けましておめでとうございます。2016年に入り、定期演奏会まで5ヶ月となりました。

ラフマニノフピアノ協奏曲2番はソリストを迎えての合奏練習まであと2回となります。ここでブラームス交響曲4番はちょっと置いておいて、先にtutti.から練習していきます。

10回目の合奏練習
10回目の合奏練習

第1楽章、各パートでフレーズの出だしと終わりを揃え、山(cresc.〜decresc.)が滑らかになるよう練習しました。また、ゆっくりでもdim.の中でも鼓動はちゃんと続き、流れが死んでしまわないよう注意し練習しました。

第2楽章の頭は広い空間に響く音をイメージして、2分音符は音を十分に保って、均等に。13小節目〜の3/2、4/4拍子の部分は山が二つあることを意識して一つの流れを作ります。

第3楽章第2主題のModerato.部、自分のソルフェージュ頼りで合わせられるように。また、426小節目のPresto.とスムーズに繋がるよう16小節前から気をつけて準備していきます。

ソリストと合わせた時、どのように出ても柔軟に対応できるよう準備していきましょう!

9回目の合奏練習

9回目の合奏

定期演奏会までの練習も折り返し地点を通過しました。今回の練習は、ブラームス交響曲4番、ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番について抑揚のつけ方を中心に練習しました。

9回目の合奏練習
9回目の合奏練習

ピアノ協奏曲2番1楽章頭のcon passione.は、広大な海をイメージしてcresc.decresc.で大きな波を作っていきました。みんな安全地帯に逃げ込まず、休符の間を正確にとって、入るところはパーンと入れるよう練習しました。

261小節目からのMeno mosso.は「独りとり残され、去ってゆく船をずっと眺め続けている」感じを出して弾きます。

3楽章310小節目のModerato.は、重くゆっくりになりすぎず、テンポが進むのを我慢する程度にします。

その他、交響曲4番では管・弦とも音の立ち上がり、重み、掛け合い部などを調整しました。

今年も残すところ、あと少しとなりました。

素敵な年末をお過ごしください。それでは。

8回目の合奏の様子

8回目の合奏

諸事情により7回目の合奏練習レポートをとばして、8回目の合奏練習です。今回はブラームス 交響曲4番の練習を行いました。

今回はVn2に新メンバーを迎え、さらに盛り上がってきました。

8回目の合奏の様子
8回目の合奏の様子

第1楽章の冒頭、追記後にすぐに削除されたと言われている序奏の数小節を合奏してみました。ブラームスはなぜこの序奏を削除したのでしょうか? と考えつつ通しで練習し、これまでの振り返りと、ボウイングを数点見直し、45小節目の音形の部分は1〜2拍間は一瞬カンマを入れる等、気になった部分の調整を行いました。

これは一色先生からの裏話なのですが、敬虔なキリスト教徒であり、例え部屋が乱雑になっていようとも、聖書だけはすぐに手に届く場所に置かれていたというブラームスは第4楽章の中で宗教音楽的な要素を取り入れたそうです。この楽章の緩急は、それぞれ聖書の中に描かれている「祈り」(97小節以降)と「罰」(133小節以降)を暗に表しているとも読み取れます。

年内の練習も残すところ、あと1回となりました。

次回練習後は、忘年会と内部演奏会を予定しています。楽しくやって参りましょう!